遺品整理とは、どういったものなのか?

遺品整理の作業は次の3つに区分されます。

1番目は、遺品全体の量と種類を把握することです。
日本人的気質から考えて、なかなかドライに考えることができないので、遺品整理は時間がかかりがちです。
高齢者は、モノを大事にしますので、なかなか捨てられないタイプが多いです。
 
どういった遺品がどの程度の量にあるのか、大雑把でも把握しておきましょう。
場合によっては、あまりにもモノが多すぎて、この段階でお手上げ状態になる遺族も多いです。
 
遠方にお住まいの場合は、作業時間を頻繁に取ることができません。
作業の目安となる時間をあらかじめ知っておくためにも、分量の把握は必須です。
遺品の種類によっては、買取業者や売却サービスを利用することで現金化できます。
そのためにも、どんな遺品の内容なのかのチェックは大切です。
 
2番目は、残しておきたい品物と処分してしまいたい品物を分別することです。
故人の持ちものものを仕分けします。思い出の品物や形見は残しておきたいでしょう。
注意したいのは、あれもこれもと取っておくとキリがないです。
 
遺品整理でありがちですが、思いを馳せていると作業そのものがなかなか進まなくなります。
遺品整理で一番時間がかかるのが、この行程になります。
遺族の人たちが、頭を悩ますのです。
捨てるのか残すのか迷ってしまう遺品は、一度保留にしておくといいでしょう。
そこでストップするのではなくて、作業を進めることを優先しましょう。
 
3番目は、処分・売却・供養をすることです。
自分たちで処分できそうなモノはきちんと分別しましょう。
そして、お住まいの市区町村で決められているゴミ回収場所に捨てるようにしてください。
 
生ごみ以外の粗大ゴミは、回収日や回収料金が必要な場合がありますので、問合せしておきましょう。
粗大ゴミでも自分で運べない場合があります。
また、役所が指定する時間に都合がつかない方もおられます。
そんな場合には、遺品整理専門業者に依頼をして処分品を回収してもらう方法にシフトしてきています。
 
遺品の中でブランド品・古本・貴金属・骨とう品などがあれば、リサイクルショップや買取専門業者に依頼をして査定してもらうといいでしょう。
着物とか趣味で集めておられた切手や古銭は想像以上に高額で買い取っていただける場合もあります。
 
遺品整理をしたあとに残った自宅や土地などの不動産の売却もあります。
リフォームして賃貸として利用する場合もあるでしょう。
家を所有しているだけであれば、固定資産税がかかります。
遺品整理と同時に家をどうするのかも考えておきましょう。
 
遺品の中には、ぬいぐるみや人形など、故人に思いが強く残っている品物もあると思います。
神社にお願いして御炊き上げや供養の手配も遺品整理業者が代行してくれる場合も増えています。